すべてを失った先に、
見えてきたもの。
感情が起きることと、
その感情に従うことは違う。
私はかつて、お金に強く執着していました。もっと手に入れたい。もっと豊かになりたい。もっと成功したい。その思いに突き動かされ、社会的な成功も経験しました。
しかし、その後、私は大きなものを失いました。何度も人を信じ、裏切られ、多くのお金を失い、長い年月、精神的にも苦しい状況が続きました。
失ったものを取り戻したい。もう一度成功したい。もっとお金があれば、今度こそ幸せになれるのではないか。そう考えるほど、私はお金に振り回されていたのかもしれません。
お金を見ているのではなく、お金に反応する自分を見ていた。
不安。期待。焦り。恐れ。欲望。執着。それらを自分自身と一体化させ、感情が生まれるたびに、その感情の命令に従っていたように思います。
大きな転換点になったのは、何か特別な知識を得たことではありません。自分自身の感情を、少し離れた場所から観察できるようになったことでした。
怒っている自分がいる。不安を感じている自分がいる。お金を失うことを恐れている自分がいる。もっと欲しいと焦っている自分がいる。しかし、その感情があるからといって、必ず従わなければならないわけではありません。
感情が起きることと、感情に動かされて行動することは、別のことだったのです。
お金も同じでした。お金を手にすることと、お金に執着することは違います。トレードで利益を目指すことと、利益に心を支配されることも違います。こうした気づきが、私自身のトレードとの向き合い方を変えるきっかけになりました。
私たちには、すでに多くのものが与えられている。
自分の身体も、今いる環境も、この地球も、社会も。そして、お金という道具も。私はそれらを、一時的に与えられ、活用できるものとして捉えるようになりました。
その道具をどう使うのか。感謝して活用するのか。もっと欲しいと追いかけ続けるのか。それとも道具に振り回され、自分の人生を見失ってしまうのか。
私たちは、その向き合い方を選ぶことができます。それなのに選んでいることにさえ気づかず、同じ感情、同じ行動、同じ結果を繰り返してしまうことがあります。過去の私も、そうでした。
世界には、かつての私と同じように、お金や不安に振り回されながら、そこから抜け出すきっかけを探している人がいるかもしれません。その人に何かを教えたいのではありません。自分自身で気づける場所をつくりたいのです。
I once pursued money with intense attachment. I wanted more security, more success, and more freedom. I experienced success, but I also lost much and spent years struggling with fear and uncertainty.
The turning point was not a secret method. It was beginning to observe my own emotions from a distance: fear, impatience, desire, and the urge to recover what I had lost.
Having an emotion is different from choosing to obey it.
Money can be used as a tool, or it can become something that rules our decisions. I believe we can notice that difference and begin to choose our own responses.
I do not claim to have the answer for anyone else's life. I want to share my experience and help create a place where each person can discover something for themselves.